Tamura et al. (2019)

本研究では,while the king and the queen kissed/left the baby read the book in the bedのようなガーデンパス文を用いて数の処理の問題を検証しました。相互作用動詞(e.g., kiss)の意味上の主語が複数であると解釈されれば,動詞直後の名詞句が自動的に主節の主語であると解釈されるため,ガーデンパス効果は発生しません。この現象が英語母語話者のみならず日本語を第一言語とする英語学習者にも見られるということを明らかにしたのがこの研究です。この結果は,A and Bという名詞句を概念的に複数として表象していることを示しており,この点においては第二言語学習者も英語母語話者と同様の処理が可能であると言えます。

Tamura, Y., Fukuta, J., Nishimura, Y., Harada, Y., Hara, K., & Kato, D. (2019). Japanese EFL learners’ sentence processing of conceptual plurality: An analysis focusing on reciprocal verbs. Applied Psycholinguistics, 41, 59–91. doi:10.1017/S0142716418000450 [Author Manuscript] [Read Online]

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